雨が落ちる音が気になる方へ 西宮 宝塚 芦屋 雨だれ対策
雨が降るとトントンと音がして気になる、とのご相談です。
雨漏りはしていないと思うの事でしたので このお話から想像できるのは ①雨樋の不具合で水が落ちている ②屋根の種類にもよりますが端部の処理がうまく出来ていない ③テレビアンテナなど屋根上の物が関係している、などが考えられます。
お伺いしてみると屋根は板金製で片流れの竪ハゼ葺、音がしているのは屋根の水下側では無く水上側でしたので 雨樋の不具合という事は無いようです。雨樋は屋根の水が下に流れていく水下側に取付ける物ですのでこれの詰まりや割れなどで雨が落ちる事による雨だれの音では無いです。
また屋根上にアンテナ等も無い様したので 考えられる原因は屋根の端部形状が疑われます。
ただ3階建ての建物でしたので屋根に上がることが出来るか心配でしたが 2階部分のベランダから脚立を建てればすんなり上がることが出来ました。
ペットボトルに水を入れあちこちにかけて音の再現を試みてみると 水上部分に付けられた「片棟包み(かたむねつつみ)」にかけた水が下に落ちる時に すぐ下にある小さな下屋の屋根に落ちる時に音がすることがわかりました。
別に施工された方の施工不良という事では無く 通常起こりえる雨だれ現象なんですが、たまたますぐ下に板金製屋根が有ったためにトントンという音を発生させていた様なんです。
そこで棟包みから流れてくる雨を下の屋根をかわしたところまで持って行く小さな「雨だれ受け」を作り取付ける事にしました。
再度流水実験をしてみると水の落ちる位置が変わったため、トントンという雨だれ音はほとんど気にならないように出来ました。
今回は違いましたが よくある雨だれの音の原因として先程の原因予想③のケースも実は多いんです。
テレビアンテナなどを屋根に固定する為のワイヤー(針金)を雨水が伝ってくるので いつも同じ場所に落ちて下にあるものを叩く音がします。
またどうしても落ちてくる雨だれを止められない場合は やむを得ず、落ちてくる場所にある 例えば換気扇のカバーや庇などの上に人工芝などの緩衝材になる様な物を取付けて 音に対処することもあります。
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