チョコっとした解決策です 雨だれ防止 西宮 尼崎 宝塚
「濡れ縁」と呼ばれる建物外部に付いた縁側が有るお客様から 濡れ縁の上に屋根があるんだけれど 屋根の支持金物を伝って雨が落ちてくるので何とかしたいとのご相談です。
お伺いしてみると40センチ程度の木製で出来た濡れ縁が有り、その上に既製品のアルミ製の庇(屋根)が付いていました。
その屋根自体は透明のアクリル板がはめ込まれたもので明かりは取り込んで、雨は避けようと取付けて有るようです。
ただ横幅がかなり長い為 中ほどで下がらない様に持ち上げる部材(腕)を取付ける必要がありました。
いつも言いますがこういうアルミ製の建物外部に取付ける屋根などは「エクステリア」と呼ばれる物で、その屋根に降った雨を流すために雨受けが付いています。
その雨受部分はあくまでアルミ製屋根の構成部材を雨受けとして流用しているだけですので 雨が流れやすい様に傾き(勾配)は付いていません。そのため僅かでも低い方に水は流れますから今回の様にある程度長さがあるとどうしても中ほどが下がって雨水が溜まってしまいます。
この辺の詳しい説明はここでも↓
それで溜まって漏れた雨が壁から取付けられた支持金物「腕」を伝いポタポタと下に落ちて濡れ縁の一部や雨量の多い時は壁まで濡らしていたんです。
通常でしたらこういう場合はこんな対処法をよくお勧めするんですが ↓
今回は漏れているポイントが1ヶ処だけのピンポイントでしたのでこんな対処法をお勧めしてみました。
僅かな加工をした板金部材を取付けることで漏れた水が落ちる位置を濡れ縁に当たらない様に前にずらしただけですので 漏れを止める訳ではありませんし、地面まで導く竪樋を付ける訳でもありません。
ただ見た目の違和感を感じない方には簡単な対処法だと思います。
もちろん見た目も重視した「キチンとした修理方法」をお望みであればエクステリアの屋根本体を一度バラして高さ調整やボルト部分の漏水処理などを行う必要があります。