銅板関係
2024年01月18日

銅板でないとうまくいかない場合が有ります 西宮 芦屋 尼崎 谷樋

久しぶりの銅板工事です。

瓦葺屋根の「」と呼ばれる部分に経年で穴が開いていて雨漏りがしていました。

まぁ谷の穴あきというのはよくある事例なんですが 最近では耐久性や銅が高騰していることも有り、銅板を使用した谷樋というのは減少していますが今回はあえて銅板を使用しました。

理由は瓦になじませないといけない特殊な形状だったからです。

銅板は柔らかい金属ですので形状を容易に変えられますし、ハンダ付けという技法で様々な複雑な形状のものを作れます。

この瓦屋根の谷樋というのは屋根の形によっては非常に難解な形状に加工する必要が有ります。具体的には谷から流れてきた水をまた下の瓦の上に流す場合です。(難しいですね、意味わかりますか?)

谷樋をうまく瓦になじませないと瓦が浮いたりして変に隙間が出来て雨漏りの原因にもつながる、かなり厄介な部分で毎回 どう納めるか思案します。

どこで切ってどこを曲げてどこに流すか、屋根の形状、瓦のどの位置に谷が来るかで毎回違いますので同じ納まりの物は有りません。これはいつも直感で決まります。

それを「銅板」と「ハンダ付け」を使う事でかなり瓦のフィットした形状に加工、取付出来るんです。

昨今よく問題になる耐久性(瓦との相性で銅板に穴が開く)も通常屋根に使うのは0.4㎜という板厚が一般的ですが、私は0.5㎜という板厚の分厚い物を使用することで耐久性を上げています。

0.5㎜というのは実物を触ると分かりますがかなりごつい銅板で、あまり住宅でこの厚みを使われる方はいらっしゃらないと思いますよ。

モチロンそんな加工の必要のないシンプルな形状の屋根(谷樋)であれば、ガルバリウム鋼板を使用した谷をお勧めしますが。お財布にも優しいですし。

 

 

 

月別アーカイブ