雨とい関係
2022年07月08日
手間を掛けてでも変えたくない物 芦屋 西宮 東灘 銅 雨とい
銅の雨とい(軒先に水平についている「軒とい」)に穴が開いているのですが新しい物には交換したくない、とのご相談です。
経年で落ち着き感の出た和風の建物で 銅の雨といもいい感じに変色していました。🙂
確かにこれに新しく光った銅の樋は不釣り合いに映るでしょう。
普通この様なご相談が有った場合、一番にご提案するのが穴の開いた場所に内側から小さな銅の板をのりで貼り付ける「パッチ当て」です。🙄
簡単に出来、軽費で済むんですが今回はキチンと直したいとのご希望でした。
ならば少し手間が掛かりますが現状の軒樋の内側にもう一枚 僅かに小さな軒といを仕込むという方法をお勧めし、じゃぁそれでお願いします という事になりました。😌
しかも0.5ミリ厚と通常よりさらに分厚い材料を使うことにしました。
もちろんそんな既製品は有りませんので 手で加工して作るのですが 手間を掛けただけあり、外観はほぼそのままで仕上げることが出来ました。🤗
実はこの工法、今から35年位に教わったものでめったに使う方法でありませんが 昔取った…というヤツです。🔨
費用は全部新しい銅の既製品に変えた場合より少し高い位でしたが 金額以上に外観を残してさらに長期間耐えれるだけの補強が出来た、というのが大きいと思います。
但し軒といの形状によっては対応が難しい場合も有りますが こんな直し方も有るんだという一例です。