銅板関係
2013年05月08日
この技術と経験は宝です
3月~4月にかけて大きな銅板屋根の葺き替えをしました。
かなりのボリュームだったので結構時間がかかりました。
先日、近くを通ったので寄ってみましたが 銅板がいい色に変わっていました。
樋も変えましたので施工当初はピカピカしていましたが 落ち着いた赤茶色に変わりつつあり、これを“ 趣(おもむき) ”と感じれる人が あとどれくらい居るのだろうと思いました。
機械加工された規格品をビスで止めて コーキングで防水処理、そんな仕事が大半を占める昨今。
コーキングなんて使わなくても水の流れ、意匠を考えて コツコツと銅板をたたいて加工出来る技術と経験、職人技とでも言いましょうか そう言うモノの考えが出来る人が大変少なくなった気がします。
チョットした補修は別にして これだけ大規模に葺き替えをすることは もう無いんじゃないかと思います。
でも 扱う材料は変わっても この現場で加工出来る技術やきれいに見せる為の発想は 次の世代にも繋いでいきたいものです。
大変やりがいのある仕事でした。