チョッと珍しい割れたベランダ屋根の直し方 西宮 芦屋 宝塚 強風
ベランダ屋根が台風か強風の時に割れたので相談に乗って欲しいとのご依頼です。
ベランダ屋根はよくあるポリカーボネイド製の平板を張った物なのですが 強風時に何か飛んできたのか、複数枚ある内の1枚が割れてしまったとの事でした。
私は通常、平板形状のポリカーボネイド材の取替は エクステリア専門の業者さんに頼んだ方がいいですよ、とお話しています。
なんでも他の業者様が一度見積に来られたそうなのですが、結構な金額だったんでもっと安くできる方法は無いか、と検索してご相談頂いた様です。
このベランダは家の裏側にあって周囲からも見えにくい場所なので見た目は気にしない、なんならポリカーボネイドの材料にこだわらないので 強風でも破損の心配の無い物が欲しい、とのお話でしたので「なんなら私、板金屋なんで鉄板で如何ですか?」とご提案してみるとそれでOK!ということに。
鉄板でも角形の形状に波加工された「角波(かくなみ)」という よく工場などの外壁に使用したりする材料が有るんですがそれを使えば強度も確保できます。
ベランダ本体への取付はアルミのアングル(L型の形状材)を取付け補助材として使用することで何とか出来そうですし、他の屋根材との隙間は板金でカバーを作れば雨が入らないように出来ますので私でも対応できる案件になりました。
角波鉄板も人が乗ってもいい位の厚みの物を使用し、通常表面が塗装面なんですがこれを裏面塗装に注文することでベランダ内から見た時の雰囲気を重視しました。
私たちが使う板金材は表面が高耐久の特殊塗料が塗られていますが裏面は「サービス塗装」と呼ばれるグレーやウグイス色の様な色に簡易塗装されています。
ですので普通は雨や直射日光の当たる面が「表面」として扱いますが今回はあえて表面を部屋側に向けましたので屋根面の塗装の耐久性については少し落ちることになりますがそれはご承諾頂きました。
見た目はともかく「丈夫な修理方法」とすればこれもアリですか。
後々施主様がご自身で横の開口部に日除けを取付けられるとの事ですので むしろ部分的に日影が出来て良かったと思いましょう。
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