雨とい関係
2024年06月28日

雨樋の生産終了品の部材を作りました 芦屋 東灘 西宮

先日 天窓からの雨漏りを瓦屋さんと修理した話をお伝えしましたが 実は竪樋の部材も作っていたんです。

瓦を部分的に葺き替える都合で既設の竪樋を外す必要が有ったんですが どうしてもどこか一ヵ所、部分的に切断しないと外せない状況でした。

普通でしたら竪樋を切断してもその部分に後で接続用の継手を用いれば簡単な話なんですが、残念ながらこの竪樋が今では生産終了の角型の商品だったんです。

よく「軒樋が割れて…生産終了品で…」というのが有りますがそれの竪樋版ですね。

ですので今回もいつもの様に「作ればいいじゃん」なんですが 今回の竪樋は側面に溝のアクセントラインが付いた「PC40」という商品です。

竪樋の継手というのは当然ながら水が上から下に流れる訳ですので、片方は樋を受ける大きさ、もう片方は樋に入る大きさになっています。

それを側面に溝を付けた僅かな寸法の大小の部材を作り、つなぎ合わせる訳ですのでかなり細かな折加工になります。

しかも良く見るとわずかに湾曲した面構成になっています。

こんなもの細工出来る方法は銅板で作ってハンダ付けでつなぎ合わせるしかないです。

私もこの「PC40用」の竪継手部材を作ったのは初めてだったんでいくつか試作をして丁度良い大きさを決めました。

もちろん手作りのワンオフ商品ですのでそれなりの金額にはなりますが、継手部材の廃版理由で上から下まで新しいデザインの変わった竪樋に変えることを考えたら安いもんです。

もちろんヒョウの被害の様に広範囲には対応できませんよ、あくまでピンポイントでの対応です。

ちなみに以前にもこんな記事が有ります。

「年間数回の内の一回です」

「イザとなりゃ作ります」

「色々ありすぎて間違えました」

 

 

 

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