雨漏りの原因事例
2024年02月28日

タイル外壁で雨漏りのよくある例 西宮 芦屋 宝塚 増築

外壁がタイル張りになっている物件の雨漏りです。

建物自体はコンクリート造りで元々外壁はタイル張りでは無かったのですが以前に増築と外壁改修工事を行い、その時にタイル張りへ変更されたとの事で その増築部分の天井から漏水していました。

こういうコンクリート造りで外壁タイル張りの物件で増築を行った後、雨漏りが発生する原因の一つに「タイルを防水材と勘違いしている」という事が有ります。

多くの場合 外壁にタイルを張る時はタイル自体は1センチ弱程度の間隔で建物に接着剤で貼り付けます。

この間隔を目地(めじ)と呼びますがタイル張りの後、目地に着色モルタルを詰めますがこれにより、新たに外壁が出来てそれで雨が入らないと勘違いする方が多いんです。

この場合、タイルは化粧材であって防水材ではありませんし、もちろん目地に詰めた着色モルタルもタイルの補強という意味合いであって防水材ではありません。

あくまで本来の建物の外壁であるコンクリート部分から雨が入らないような工夫をしないと今回の様な雨漏りにつながります。

そういう理由で増築時に取付けた板金材をすべて剥がし、コンクリート壁から雨漏りを防ぐ工事を行い屋根を復旧しました。

但し最初の施工時にしておくべきことを後からやっていますので 残念ながら決して完全な形での工事にはなりません。

それでも雨漏りが止まったとのご連絡を頂きましたので安堵しています。

今回はコンクリート造りの外壁タイル張りでの雨漏りでしたが、木造住宅の増築時にも「勘違い」で雨漏りを引き起こすケースが有りますのでまた次の機会にお話ししましょう。

 

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