その他
2023年10月08日
板金屋さんが家電のプラスチック部材修理? 西宮
私は板金屋さんなんで日々金属板を切ったり曲げたりして建物に取付ける仕事をしています。
今回、よく言えば板金屋さんの新たな可能性を見た様な事が有りました。
身近な方から「室内のエアコン本体に付いている外装カバーって作れます?」というご相談でした。
なんでもエアコンのフィルター掃除の際に開閉する前面のプラスチック製カバーが老朽で割れてしまったそうです。
20年位前の商品ですので当然補修部材なんかは無いでしょうし、エアコン自体はまだ問題なく動いているので カバーが割れたくらいの理由でエアコン自体を買い替える気もない。
かと言ってカバー無しでフィルター丸出しというのも良くない気がするし…、なんか板金でそれなりの物作れます?という事です。
エアコンの前で割れた部材を持ちながらしばらく考えたんですが、えらいもんですね、フッとイメージが沸いてきたんです。
もちろん全く同じものは作れませんが最低限度の要件、具体的にはフィルター掃除の際に簡単に脱着できる形状で かつ、脱落の心配のない物なら作れそうです。
そこで板金材(ガルバリウム鋼板)でイメージ通りの形状を作って取付けてみると「 いいじゃん!」。
以前、郵便受けのフタが壊れたので作って欲しい、というご依頼は有りましたが(その記事はこちら) エアコンの割れた部材を板金で作ったことは今回初めてです。
もちろんワンオフで現状に合わせて作るのでそれなりの金額にはなりますが、本体の買い替えよりははるかに安く出来ます。
屋根上での取付作業だけでなく、古い商品の代替部材製造、っていう新たな商売の道が出来るかな?