屋根・板金関係
2023年09月28日
補修工事は費用対効果も考えて… 西宮 宝塚 芦屋 屋根の腐食
屋根の下の木部が一部落ちて穴が開いているのでどうしたら良いかとののご相談です。
お伺いしてみると確かに屋根の周囲に「幕板(まくいた)」又は「鼻隠し板」とも呼ばれる板が付いているのですがそれが腐食で一部崩落して大きな穴が開いていました。
もちろん原因は漏水によるもので おまけに軒裏部分の化粧板もこのままだと風にあおられて落ちる可能性が有りました。
落ちるのはいいとしてもそれが第三者に被害を与える可能性が有りますので、とりあえずこの軒裏化粧材が落ちない様に板金材で受けを作り、ついでに穴を蓋する処置だけさせて頂きました。
ただ問題はこれからで 今回崩落した箇所だけでなく、幕板全体が同じような状況になっており、この腐った幕板を取り換えるのは現実問題不可能だという事です。
もちろん技術的には可能なんでしょうが、家全体に足場を組んで 一度屋根全体を撤去し大工さんが再度屋根を作り直して…となるとかなりの工事内容、金額になると推測されます。
もちろん予算に余裕が有り、今後も長期間居住の予定があるなら別ですが、そこまで予算をかけますか?と考えた時に やはり現実問題 取替は不可能と言わざるを得ないのです。
ここまで大規模な例でなくてもこのような事例は時々あり、そういう場合よく私は「費用対効果」という事をお話します。
耐用年数を考えた時にかけた費用に見合う価値なのかというお話です。
私も商売ですのでお仕事を頂けると大変有難いのですが、場合によっては規模を縮小した方が良いのではないですか、というご提案をすることもあります。
ですので商売的には私は「儲けられないダメな」経営者ですね。(笑)