銅板関係
2021年11月18日
自然が時間をかけて作った物は買えません。銅板 西宮 宝塚 芦屋
銅板は初めはピカピカしていますが時間が経過すると徐々に 表面の酸化で赤褐色~濃褐色、やがて緑青色へと変化します。🙄
以前銅の雨樋工事をさせて頂いた方から 色調の変化が遅いような気がする、とのご指摘が有りました。
久しぶりに現場にお伺いして確認しましたが 私の見る限り、順調に変化していってるように見受けられましたので その旨お話させて頂きました。🧐
確かに古い箇所は濃褐色から 場所によっては緑青色が出たりしているのに対し、新しい部分はまだ赤い色合いが残っており、その差が目に付くんだと思います。
じゃあ何時になったら同じ色になるのかと言えば 答えは「年単位の相当の時間を要しますし、全く同じになることは無いです」です。
モチロン似た様な色にはなるでしょうが それでも5年、10年…と年月は掛かります。
おまけに酸化により表面にザラツキが出たりと表面の風合いも含めると 年数による変化はどこかで揃うことは無いです。🤔
ちなみに10円硬貨も純銅ではありませんが純度は高い物です。
これは雨ざらしになる屋根材と同じ条件ではありませんが、やはり色の変化は起こります。🤗
以前小さいながらも立派な門屋の屋根に車がぶつかり、屋根ごとやりかえる工事が有りました。
その屋根は年代物でしたので屋根の銅板もきれいな緑青色が全面に出ていたのですが、屋根を葺き替えた為、ピカピカの銅板になってしまい、大変悲しんでおられたのを覚えています。😥
少し前まで人工的に化学変化を起こさせた「人工緑青銅板」なるものが有ったのですが、モチロン本物には程遠かったですし、需要減の為 無くなってしまいました。
自然が時間をかけて作った物はお金では買えないんです。