屋根・板金関係
2020年05月08日
波板がバタつく理由は簡単ですが… 西宮 宝塚 芦屋
ベランダの波板がバタバタ鳴って近所迷惑なので何とかなりませんか、とのご依頼。
波板自体は以前よく使われていた 古くなるとパリパリになる塩ビ製の波板では無く、最近主流のポリカーボネイド製の商品です。
おかげで多少古くても割れずに済んでいるんですね。👍
これを鉄骨製の鋼材で組まれた下地に特殊な金具で留めてあります。
この金具は ”フックボルト„ と呼ばれる金具で、下地の鉄骨に引っ掛けて 反対側のネジを締めあげると波板が固定されるというシロモノです。
波板を止める金具についてこんな記事👈も有りますので良ければ参考に。
当然波板に穴を開けて取り付ける訳なので ネジの部分の防水の為に座金(ざがね)とパッキンが付いています。
このパッキンが昔は良いものが無く、すぐ劣化するスポンジみたいなものが使われていたんです。
このスポンジパッキンが劣化で無くなってしまった為に、締め付けていた波板と鉄骨下地の間にスキマが出来、波板を押さえこむ力が無くなって 風が吹く度にバタバタ音がしていたんです。
じゃあ無くなったパッキンの分だけネジを締め上げればいいんじゃない?🤨
残念ですがパッキンが劣化で無くなる位ですので、 肝心のフックボルト自体が錆び付いて ネジが廻らないんです。
モチロン今では鉄骨下地に直接ネジを切って留める金具が開発されていますので それを使えばOK! なんですが、問題はその古くなったフックボルトをどうするかです。
理想を言えば今までのフックボルトを全て切断して、穴をコーキングで埋めて…という手間を考えたら スパッと新しい波板に変えた方がいいと思います。
でも今回は音を止めたいという施主様の御希望でしたので波板の張替まではチョッと…。