屋根・板金関係
2019年03月28日
そもそも何で飛んだのか考えましょう 西宮 東灘 宝塚
ガレージの前にシャッター付の門が有る家が有ります。
シャッターを巻き込むシャッターボックスをカバーする様に、門構え風な物になっています。
その屋根が台風で飛散したという話が数件ありまして、その復旧工事に行ってきました。
あの時はとりあえずガバッとめくれた屋根を、上からビスやら木材やらで仮押さえして一時しのぎをしました。
復旧に当たって考えたのは、そもそも何で屋根がめくれて飛んでしまったのか、ということです。
これらの案件に共通しているのは、屋根の下地がベニア板で、鉄板の屋根をまるで「庇の様に」葺いてあったという点です。
庇と言うのは少雨などの時も窓を開けられる便利な物です。
あまり物々しい屋根としては扱わず、簡素な形状のものが多いです。
屋根の様にガッシリした形状のものは使わず、シンプルに鉄板を横に並べたあくまで小面積用の葺き方をします。
ですから耐水、耐風圧などはあまり強くないです。
ガレージの門屋という、ある程度の面積が有る屋根にその葺き方をした為に、端部より長年の漏水でベニアが腐り、保持力が弱くなって飛散したと考えられます。
特に設計事務所絡みの案件は、意匠が有りますので、物々しい屋根として扱いたく無かったんだろうと想像できます。
でも今回はキッチリと屋根仕様で復旧させて頂きました。